朝ごと日記

自然に近い環境で暮らし始めました。毎朝のできごとを記していきます。

木を切る、庭をつくる

畳の解体をするのになかなか気が乗らなくて(積み重なった畳を屋外に放置していたから水分を含んで重すぎて下せない)、裏勝手口周辺の庭の整備をする。いい天気。敷地内に川が流れているので、この夏は川に足をつけながら本を読んだりしたいなー。うっそうとしている一帯を少しずつ整備していこう。今日はここ。南天が方々に枝を伸ばしている。のこぎりでとにかく切っていく。枝を切ると、外皮のすぐ内側は黄色い。キハダみたいに黄色い。もしかして煮出したら染めれるかも?引っ越してすぐの頃は、木や植物がのびのび生きていてそのままでもいいなと思っていたけど、いざ庭をつくる、畑をつくるとなると、躊躇せず手をいれていかないといけない。これが、庭をつくるということか。いる・いらないを決断する。こんなにまっすぐな幹してたのね。この細い幹たちを自分で編んだひもと自分で染めた帯状の布で囲ったら何か素敵なことができるような気がする。うん、うん。何か見えてきた。

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整備後

 

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備前





砂の山とニホントカゲ

土壁の次に待ち構えているのは、砂の山と畳の解体。畳は強敵なので、まずは砂の山。さらさらしていて、土壁のどっしりねっとり感に比べると断然らくちん!シャベルで砂をすくっては手押し車に入れていく。シャボッ、ザクッ、いい音。この砂の山には、シーボルトミミズがいる。傷つけてしまわないように...気をつけながら作業をしつつ...は!?トカゲが突然飛び出してきた。しっぽが青いトカゲ!驚かせてごめん。びっくりして必死に逃げようとしてるけど、砂の絶壁を登っては落ちてひっくり返って。ふふふ。あれれ、こっちこっち。こっちのほうはまだ砂があるから。誘導する。はて。もしかして私が前に見かけたのはこの子だったの?シーボルトミミズじゃなかったのかな。いや、あれば絶対にミミズだった。足がなくて土の中にすごい勢いで滑り込むように入っていった。こんなにどんくさくなかった。でもこの子、しっぽの青色キラキラしてて、シーボルトミミズに似てるといえば似てるけど...いや、でもやっぱり違う。動きが違う。この砂の山には光り輝く生き物が2匹も住んでいたなんて!この砂、さらさらしていて肌触りよさそう。いいお家やったんだね。ごめんね、もうすぐこの山無くなるんだ。申し訳ないんだけど、また別の家を探してね。作業が終わってしっぽが青いトカゲの名前を調べる。ニホントカゲだった。また明日も会えるかな。

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砂の山

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二ホントカゲ







すべての土壁の土、庭の土になる!

梅雨入りしてから雨が続いてるけど、朝早いうちは雨があがっていることが多く、庭作業を続けている。目に見えて土嚢袋が減っていく。いい気分。土嚢袋の山にかぶせているブルーシートを開けると、土嚢袋の山のてっぺんのところに、何かがいた。とぐろを巻いたヘビの赤ちゃん。え!?何?雨宿りしてたのかな。くねくねしいながら急いで茂みのほうに逃げていった。目が真っ黒で舌をちょろちょろさせててかわいい。足がないのにあんなに早く動けるなんて不思議な生き物。も、もしかして、あのツチガエル王子様食べちゃった?ふぅ...あんまり考えないでおこう。今日で土嚢袋を全部終わらせる!気合い十分で30分で30袋いけた!土嚢袋の土を庭に放つのをスタートして約1ケ月、とうとう全部が完了した。もっと感激するかなと思ったけど、意外にそうでもなかったな。まだまだやらなきゃいけないこと山積みで道は長い。そうです。それでも、鎮座し続けていた土嚢袋の山が無くなって気分すっきり。明日からは次の作業へ。

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シマヘビ?の赤ちゃん

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全部の土壁の土が庭の土に




畑、がんばりたい

今日は一日中家にいれる日なので、のんびり。少し遅めに起きる。8時前に庭へ。腐敗した米袋からこぼれだした土壁は水分を含んでどっしり。その一群があって、今朝はそれを片付けるぞ!と意気込む。重い...シャベルで1すくいずつ庭へ放つ。やっぱり重い...シャベルが重い。私の腕力ではつらい。手づかみでいく。あ、こっちのほうが楽ちん。軍手がびしょびしょドロドロになるけど、それも心地いい。いいお天気。アオスジアゲハがひらひら飛んでる。ミツバチも一匹すぐそこに。ツチガエル王子様は土嚢袋の間に隠れてる。おはよう。砂の山にいたシーボルトミミズはどうしてるかな。探してみようかと思ったけど、そっとしておく。また今度。そんなことを考えながら、あ、そっか、この重い土壁、乾かしたらいいんだ!そしたらすくいだしやすくなるに違いない。午前中オンラインミーティングがあるのでその間、ブルーシートをかけずに日光浴してもらうことにした。外土間の淵にサニーレタスが育っている。これは、この家の改装の構想、デザイン、施工までやってくれている友達のいたづら。本人はたまたま種がこぼれたと言ってたけど、私は彼がわざとやったと思ってる。こんなに育つなんて、ここの土は栄養があるのかな。わさわさが弾けそうになっていたので収穫してサラダにした。ふと思ったこと。もしも、このサラダにしたアボカドも、プチトマトも、レモンも自分の畑で採れたものだったとしたら...もしもそうだとしたら...私の生き方は大変貌を遂げるだろうなと思った。どんなにも豊かなことなんだろう。まるで身体がぐんと広がっていくような、同時に強さや自信のようなものを獲得できるような、そして、心の奥底で自分が目指したいと思っている方向へより集中できるような、そう思った。生ハムも作れるかな。作ってみたい。作ってみよう。未来を考えてドキドキした。

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外土間の淵で育つサニーレタス

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自家製サニーレタスのサラダ

 

生き物さんたち

朝7時半。土嚢袋の山も、やっと1/3は無くなったかな。これだけの土が家の中で使われていたなんて、なんだか信じられない。だいぶん作業に慣れてきたような気がする。そして、ようやくぼんやりと、庭のイメージが描けるようになってきた。あのあたりは薬草園に、このあたり一帯は畑、あっちのほうはみょうが、しそ、セリとかを育てたいな、川に降りるためのはしごは自分で作ってみたい、そんなことを考える余裕もでてきた。土嚢袋をえっさえっさと運んでいる途中、足元にかたつむり。久々だな、かたつむり見たの。どこに行くの?ここにいたら踏んづけちゃうかもしれないから。山椒の木の近くに移動してもらう。山になった土嚢袋のうち1つを持ち上げたら、ん?何か動いた。黒いの。なに?とかげ?なに?あ、カエル!黒いカエル!お名前は?小さめでなんとなくかわいい。目の淵が銅のよう。可憐ね。カエルが変身して王子様になるとか、まあ、ありえそう。高貴さを隠し持ってるね。王子様は動かない。ねえ、何を考えてるの?自然の近くにいると、たくさんの生き物がそばにいることに気づく。一人じゃない。そんな気持ち。最近、あのクマバチ見なくなったな...と思ったら、遠くのほうからブーンの音。あ、いたいた。また来てくれた。しばらく見なかったから嬉しかった。あ、でもあの子じゃない。また新しい子。はじめまして。よろしくね。

 

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かたつむり

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ツチガエル?






 

ちょっと落ち込む

朝6時に起きて1階のダイニングの床をチェック。ああ、ダメだ。刷毛のムラが出てる...やっぱりウエスで塗っていくべきだだった...ショック...クノスをウエスで塗るとカルデットの絶妙な白の具合が吸い取られてしまう感覚に陥って...部分的に刷毛で塗ったところ、分厚く塗りすぎて艶ムラができてしまった。完全なる私の判断ミス。ああショック...自分の感覚に頼りすぎるのはだめだな。やっぱりDIY初心者はちゃんと説明書を読み込んで練習をすべきだった...キッチンのほうはほぼウエスで塗ったのでいい感じなんだけど...しばらく呆然とする。あ、いや、もしかしてやするといいのかも?やってみよう。その前に、庭での毎朝の作業。土嚢袋20袋を開封。土を触って太陽を浴びて川の音や鳥の鳴き声を聞いていたら穏やかな気持ちになって、ま、いっか。そのうち生活していくうちにいい感じになるかな、そう思ってる。とにかく艶ムラが出てる部分はやすってみよう。土嚢袋に入った土壁とは別に、竹を編んだ格子にくっついたままの土壁もあって、少し解体。なるほど。こうやって土壁はできているのか。完成品を解体していくと構造が分かる。竹、麻ひも、金網が土壁の中に隠れてた。この竹の格子はかわいいので畑用に置いておこうっと。裏勝手口近くの木の枝が屋根に当たっていたので高枝切ばさみで切る。せっかくのびのび生きていたのにごめんね。名前を調べるために一枝を瓶にいれて2階の本の部屋の丸窓の前に飾る。

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竹の格子にくっついた土壁を解体

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裏勝手口あたり

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丸窓の棚

 

キッチンとダイニングの床の塗装

土壁の土を庭に放つ以外に、このゴールデンウィークは1階の床の塗装を完成させると決心。杉の集成材そのままも心地いいけれど、赤味を少し抑えたいのと、色の違いによるちらつきを落ち着かせたいと思って、いろんな塗料を取り寄せて試した。表面をコーティングしてしまうのではなくて、木がそのまま呼吸できて、紫外線から木を守ってくれる、リボスの自然塗料を使うことにした。最初に床を紙やすりでコツコツやする。これが大変。でもこの作業を丁寧にしておくと、カルデットを塗る時にいい感じになる。カルデットのホワイトを2回塗り、最後にクノスのホワイトで仕上げ。カルデットはけっこう粘度が高くて、刷毛だけで塗るのは難しく、刷毛とウエスの両方を使って塗る。2回目塗った後は1晩置いて、気分をいれかえてクノスを塗る。クノスはカルデットに比べて少ししゃばっとしていて伸びがいい。刷毛のほうがいいのか、ウエスのほうがいいのかわからないまま、場所によって使い分けながらようやく終了。うーん。なんかちょっと肌色?っぽくなったのが気になるけど、きっと一晩おいたら馴染んでいい感じになっているはず!

 

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左:杉の集成材そのまま 右:カルデット(ホワイト)2回塗り済 

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手前:杉の集成材そのまま 奥:カルデット(ホワイト)2回塗り&クノス(ホワイト)仕上げ